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このページではスキーワックスの塗り方、スノーボードワックスの塗り方、クロスカントリースキーワックスの塗り方、そして各チューンナップ方法を手順に沿ってご紹介いたします。それぞれのチューンナップルームの写真をクリックして、中にお入りください。  

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ワックスの重要性

個体潤滑説と液体潤滑説

スキー・ボードは何故滑る?これだけ科学が発展した現在をしても、末だこの問題は解決されていないのが事実です。しかし、この理由として有力視されているのが、個体潤滑説と液体潤滑説(水滴コロ理論とも云います)の2つの理論があります。個体潤滑説とは、滑走面と雪面との摩擦係数が少ないために滑るという理論。液体潤滑説とは、滑走により発生した摩擦熱で雪が融解し、その水滴がコロの役目を果たして滑るという理論です。SWIXでは、この両方の理論はどちらも正しいとしてワックスの開発を進めています。つまりどちらの理論においても滑走性を高めるために考えられているというわけです。

例えば滑走性が悪い状況を思い浮かべると極端に雪温が低いとき、湿雪の場合の、2つのパターンが浮かんできます。極端に雪温が低いときは雪が融解しにくいので液体潤滑説の理論が起きにくくなります。湿雪の場合は雪が柔らかすぎて個体潤滑説の理論が起きにくくなり。それぞれ滑走性の低下に繋がります。

つまりワクシングのポイントは、雪質によってどちらの理論がどの程度起きているかを解明し、それぞれの理論の持つ滑走性をバランス良く保つことが基本となるわけです。

HF・LF・CHの関係

滑走性が大きく変わってくるのは、このように雪質によって滑走理論のバランスが変化するからです。この変化に対応するために、SWIXは基本的なワックスHF・LF・CHを用意しています。HFとは、フッ素を多く含んだワックス、LFはHFに比べてフッ素含有量が少ないワックス、CHは100%ハイドロカーボン(炭化水素パラフィン)のワックスです。

ところで、フッ素やハイドロカーボンというものはどんなものなのか?簡単に説明すると、フッ素は撥水性が高く、液体潤滑説により滑走性が高まります。しかしフッ素系は滑走面の表面に張り付くだけで浸透しずらいワックスです。ハイドロカーボンはフッ素より撥水性は少ないものの、滑走面の内部に浸透し、滑走面の状態をクオリティの高いものにする性質を持っています。この性質を考えて、HF・LF・CHの3種類のワックスを使い分けるのです。

つまりHFは撥水効果が多く得られそうな状況のときに使用し、LFは撥水効果を望むよりも、個体潤滑説を多く狙う状況に使用します。基本的には湿度が60%以上のときはHF、60%以下のときはLFという使い分け方が経験上よく滑るというデータが出ています。

たまに「寒い所ではハイドロカーボンのみが良い」という声が聞こえますが、SWIXではこれはありえないと考えています。というのも、最初に触れた「滑走するのは個体潤滑説と液体潤滑説が両方同時に起きていて、雪質によりこの割合が変化する」という理論を否定してしまうことになるからです。どんな状況であろうとも、僅かかもしれないが撥水効果は起きているわけで、フッ素は必要と考えるのが自然です。

ハイドロカーボンワックスの重要性

となると、100%ハイドロカーボンで形成されているCHは、一体どんな状況に使えば良いのか?繰り返すと、ハイドロカーボンは滑走面に浸透する性質を持っています。逆にフッ素は滑走面に浸透しずらいので、HFのようにフッ素含有量が多いワックスは滑走面に深く浸透しずらいのです。つまりハイドロカーボンワックスは、ワクシングすればするほど滑走面に入り込み、長時問の滑走でも滑走面に残り、クオリティの高い滑走面を保つことが出来るのです。

選手のスキー・ボードの例をとると、シーズンに入る前から何度もワクシングを繰り返しています。とにかく夏場にハイドロカーボンのワックスを滑走面に染み込ませることに賭けているといって良いほどです。これは勿論冬に向けてより滑走性の高いマテリアルを作るためです。そのため、もし夏から作成してきたスキー・ボードを失えば、大きな損失となるわけです。

つまり100%ハイドロカーボンワックスのCHシリーズは、滑走面の下地作りにおいて必要不可欠なワックスとなるのです。

滑走面作りの手順

下のSTEP1からSTEP4までの手順を見てください。これは選手たちがシーズン前に行う滑走面作りの実際です。もちろんこれは、選手だけではなく全てのスキーヤー・スノーボーダーにとって必ず行って欲しい手順であることは言うまでもありません。

STEP1からSTEP4にかけての手順は、基本的には同じ行程です。違いはワックスの硬さです。柔らかいワックスから硬いワックスヘと移行しているのが確認できます。ところで何故、このような手順になるのでしょうか?滑走面作りにおいて大切なのは、低温でじっくりとホットワクシングすることです。何もワックスの塗っていない滑走面はワックスを吸い込みたがる性質を持っています。この時に硬いワックスを塗ろうとすると、ワックスを溶かすためにアイロンの温度を高くしなければならなくなり、滑走面の焼き付きに繋がります。それを避けるために柔らかめのワックスで滑走面を憤らし、徐々にクオリティを高くしていき、最後に硬いワックスを染み込ませるという方法が望ましいわけです。またブロンズ or スチールブラシで都度ブラッシングするのにも注目してください。都度ブラッシングすることで、目に見えないケバを取り除きながら、ワックスが染み込む滑走面の非結晶室の入り口を常にフレッシュな常態に保ちます。

シーズン前にいかにハイドロカーボンワックスを滑走面に染み込ませられるか、これはシーズンに入ってからの滑走性を大きく左右します。ワックスウォーズというと、試合のワックス選定に目がいきがちですが、シーズン前の滑走面の手入れが大きな部分を占めていることを忘れないでください。
シーズン前に必ず行なっておきたいワクシングテクニック

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